patorashのブログ

方向性はまだない

文化を育んでいきたい

あんまり思っていることをブログに書いたりはしていなかったのだけれど、考えていることを文章として残しておくことは、後々の振り返りに使えるかなとも思うので、今後は書いていこうかなと思う。

数ヶ月前から、社内でフロントエンド技術勉強会と称して、勉強会を開催するようにした。ちょうど新入社員も入って2ヶ月目あたりなので、バリバリの技術情報というよりはHTML、CSSの基礎的なところを踏まえていくという辺りを焦点とした。すでに対象の本は読み終えて、今は皆で課題に取り組んでいるところである。

これは私なりの意図があって、新入社員の人たちのスキルアップもあるが、それ以上に「就業時間中に勉強会を開催してもよい」という認識をしてほしかったというのがある。就業時間中に仕事以外のことをするのは良くない、という認識はいいのだが(個人的にはよくないけど)、スキルアップに取り組むことも充分仕事の内に入ることなのだ」、と思ってほしい。

投資は必ずよい結果が返ってくるものではない

仕事なので投資した分の結果(見返り)を求められるのは、そりゃそうだ、とも思うのだが、投資に条件が付きすぎると段々億劫になっていく。必ずよい結果を出すとか、ちゃんとまとめて形にしなければならないとか、プレッシャーがあると伸び伸びとチャレンジできなくなっていく。自分は性善説寄りの思考をしているので、いうても完全に仕事と全く接点のない遊びを業務時間中にはやらんだろうから、自由にさせて、成果が出たら知見を共有していく、という風土にしていきたいと考えている。全てのチャレンジで成功しなくてもよくて、見返りを求められなくてもよくて、試行回数を増やしていく方が重要かなと思う。

認知を変える

就業時間中に読書会、というのは、なかなか新入社員からは提案できないことだろうし、そもそも思いつきにくいだろうと思う。そこで、先輩である自分たちがそれを行うことで「こういうのやってもいい会社なんだな」とまず思ってもらうことが大事。すると、参加者は今後、「次はこういう勉強会しませんか?」と提案しやすくなるだろう、という思惑がある。

主体性を持ってもらう

仕事をする上でずっと受け身でいたい人というのもなかなかいないと思うので、読書会をある程度こなしてきたら、参加者に読みたい本を選んでもらおうと考えている。小さな粒度で主体性をもって決断する機会を設けていく。まぁ大した効果があるかどうかはわからないけれど、何事も慣れなので、そういう場を社内で作ることはいいことかなと思う。また、読みたい本を選ぶ=自分にとって必要な領域は何かを見つめる時間になる、と思う。

継続する

社内勉強会・読書会は基本的には緩くてもいいからずっと継続していきたい。読書会でなくなってもいいから、なんらかの形でスキルアップする会として残していけるようにしたい。そして、それが普通になっていくようにというか、むしろ増やしていきたい。

組織にとって継続は風土・文化になる

文化はある日突然持って来て適用できるものではない。長い時間かけて、守りながら育てていくものだろうと思っている。よっぽどその文化にフィットする人達だけが集まっていたらすぐに浸透するかもしれないけれど、そういうことは稀だ。

そういう文化があるところに転職する方が早い、みたいなことを言う人もいるだろうけれど、その文化も先人の誰かが育てたものなわけで、ならば自分は今の組織で文化を育んでいく側となっていきたいと考えている。

複数やっていく

技術寄りの勉強会と、技術ではなく組織論・思考法・設計なりの勉強会の両輪を回していこうと考えている。これはどちらも仕事する上では大事なこと。技術系が好きなエンジニアは後者寄りの本を自分で読む機会は少ないだろうから、そういう機会を準備してみることで、知見が補完されていく。また、後者のものは他者と意見交換しながら読み進めると新たな気づきが多い。他人の考えを輸入する機会を作って、視野を広げていってもらいたい。

まぁなんだかんだ言っても、自分のためでもあるだけれど、そういうことができる組織って素敵やんと思うので、理想を求めて文化を育んでいきます。