1on1というか、今後どうしていきたいか等を話し合っている。継続的に話し合っていくので、まぁ1on1になっていくのかなとも思う。
「一人前」を定義する
目標がめちゃくちゃザックリとしていて、「一人前になる」というものなので、まずは一人前の定義を二人で行った。彼の考える一人前を聞き出して、「つまりはこういうことだろうか?」という感じで固めていった。詰まったときには、「Aさんはあなたから見て一人前と思えますか?」と聞き、そこから、どういうところが一人前と思えるのかを聞き出したりしていった。
現状を振り返る
大体一人前の定義が固まったところで、現状を振り返った。地図があっても現在地が分からなければ、その場所には向かえない。
本格的にプロダクトの開発に入ってもらったことはまだないので、知識も経験もまだまだであることはわかるが、まぁそれは当然のことなので、別に落ち込むことではない。
果たしてそれは本当にやりたいことか?
最近はサイトの作成をやってもらっていて、ようやくそれなりに書けるようになってきたので、それは楽しいという話をしていた。なので、フロントエンドに興味があるという話になったのだが、果たしてそれは本当にやりたいことだろうか?他のことをあまり勉強していない状態で、そう言い切っていいものか?という話をした。先日ホットエントリー入りしていた記事を見せて、説明した。
また、越境した結果その分野が実はその人が一番楽しいと思える分野かもしれないからです。僕自身はサーバサイド/インフラから始まり一通り終えてサーバサイド/インフラがやっぱり楽しいと感じましたが、どこかでサーバサイド/インフラより面白いと感じるものがあったのならそこに留まっていたと思うし、仕事をするなら楽しいと思える事をやりたいじゃないですか。経験年数が浅い人ほどというのをつけたのは歳を取ると越境する体力みたいなのが徐々になくなってくるのかなぁと思うからです(個人の感想)
この記事についていたコメントのこれも引用して話した。
ledsunさん: 現実の問題は領域の間に落ちている(それ以外は既に解決されている)ので越境したエンジニアは強い。狭い領域で尖っているエンジニアはわかりやすく強い(実際強い)。
Railsがなんとなく書けるだけでは足りない。コードレビューできるようになるには、Rubyらしい書き方や、RESTの理解が必要だし、自信を持ってそれを言えるだけのバックボーンがいる。自信がないと、「動いているからヨシ!」になってしまってレビューできない。データベースの特性やSQL、インデックスのこと等もわかっていないと、ActiveRecordで作ったクエリが遅くても「なんで遅いのかよくわからんけど動いてるからヨシ!」になってしまう。
遅いのは画像やJS,CSSのファイルサイズが最適化されていなかったからとか、読込が非同期になってなかったからとか、もしかしたらそういうことかもしれない。そういうのは一通り色んな領域を経験しないと気づけない。
ふんわりと要望を伝える
まずは色々やってほしくて、その上でやりたいことを考えていこうということにした。
- T型人材を目指してほしいこと
- T型人材になるにしても、浅く広くをできるようになるには、アーキテクチャの知識、エンジニアとしての思想、技術のベースとなる考え方を吸収しておかなければならないこと
- Railsやフロントエンドは業務でやるからある程度は自動的に力がついていくはず
- 一人前になるためには、Rails + αのαを頑張ろう
- αは、Web全般の知識、運用の知識、脆弱性対策方法、アルゴリズムや設計手法、他の言語などなど…
じゃあαをどうやっていくか?っていうところが、おススメの本を聞いて、読んで、感想をアウトプットするとか、得た知識を業務に使っていくという話をした。 とはいえ、自分自身としても「最終的にはもっと本を読もう」で終わってしまうのがなんかモヤモヤしていて、もっといい方法やアイデアないもんか?と思いながら話を終えた。
終えたけれど、「車の免許は座学だけでテストで100点とっても免許渡せないでしょ?実際に運転して運転技術も身につけないといけない」という、いい感じの例えを使えたので、そこはわかってもらえてアウトプットする気になってもらえたみたいでよかった。