これも年始にブックオフで買ってきた本である。
- 作者: サチン・チョードリー
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: Kindle版
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ユダヤ人も華僑も凌駕する「ジュガール」の法則とあったのだが、ジュガールって何?と思って気になったので読んでみた。ジュガールとはインドの考え方で、シンプルな方法で最大限の成果を出すための心得みたいな感じだった。「なんだ、そんなことか」と思ってしまうようなことだが、視点の切り替えで最も早く効果の高い方法を出すことができた例が多かった。しかし、これがなかなかに難しい。その理由は日本人の「恥」とか「プライド」によってそういう視点に対する躊躇を生んでしまうからだった。
日本人の美徳が日本人を貶めている
この本にはよく書かれているが、日本人の美徳が日本人を貶めているという。恥ずかしがったり、譲ったり、すぐに謝ったり、遠慮したりなど。それが円滑に回るための文化というのはわかるけれど、それをビジネス、特にグローバルなビジネスに持ち込むと何もできなくなってしまうということだった。
基本的には恥とプライドを捨てろという話
日本の文化もあるので、恥とプライドを捨てて生活すると嫌な人になる可能性が高いので、プライベートとビジネスで切り替えてビジネスモードでは図々しいくらいになって行動したほうがよいという感じ。
言い訳しているうちは成功できない
嫌われたらどうしようとか、失敗したらどうしようという気持ちが働き、勝手に「相手の迷惑になるから」という言い訳を作り出して行動しなければ、何も起こらない。これはわかってはいるのだが、人見知りだとついつい考えてしまう。特に相手が著名人だとなおさらそうなってしまう。とりあえず声をかけていくということができればいいのだが、場慣れしていくしかないかなと思う。
ポジティブにもっていく思考法
印僑は不安を考えないというだけあって、不安を払拭するステップの紹介や、物事の進め方の順序の話など、日頃おそろかにしている部分の話が紹介されていた。プロジェクトの進め方についても、ストーリーを作る際に逆算して作るなど、自然な導入の作り方が紹介されていた。
また、身だしなみを整えて印象をよくすることの重要性など、すぐできることに関しても書かれていた。話すことよりも印象が大事というのは、確かにそうだなと思う。印象がよければ次に繋がることもある。いいことを話していても、嫌な人だったりすると素直に受け入れられないこともある。印象で言葉の重さも変わるのだ。
戦略的に行動する
すぐに行動するとあったが、闇雲に行動するのは非効率である。戦略を練り、それにしたがって行動に移すことで効率的に成果が出せるようになる。やはり大事なのは戦略・戦術であるなぁと思った。
気づき
自分が想像していた本とは結構違う内容だったけれど、発見は多かった。 インドの人目線の本は初めて読んだと思うのだが、
- 人の縁に乗っかれ
- 言い訳する前に行動しろ
- 考える前にやってみろと言ったが、戦略的に行動しろ
という感じだった。
「(言い訳を)考える前に行動しろ」であり、「戦略を考えてから行動しろ」という内容だった。もしかしたら、戦略を考えるということ自体が行動なのかなという気もする。戦略大事!!