5月12日(土)に開催されたオープンセミナー岡山2018に参加してきました。
今回のテーマは「エンジニアの生存戦略と働き方」で、どういう現場で働いている方であろうと参考になりそうなテーマです。
当日のツイートはtogetterに纏められています。
共通していると感じたこと
だいたいの講演者の方の生存戦略として共通していたことは、「自分を売り込むこと」をちゃんとしていることだったと思います。
ソニックガーデンの@jnchitoさんの場合は、「オブジェクト志向をやってます!」とアピールしたことで、そういう案件にアサインされたことや、転職の際に読んだ本のリストを作ってアピールすることで勉強熱心さを伝えていました。
NHN Japanの@S_O_F_Scienceさんの場合も、資格を取りまくってアピールし、他の社員と比較されたときに目立つ点を作っていたこと。
イーネットワークスの@maeponさんも「何か手伝いますよ」というところから登壇し、そこから「頼んだらやってくれる人」になっていったこと。
@llminatollさんの場合は、SNSでのテストマーケティング自体が調査だけでなく、自分を売り込むことにつながっています。
GitHubの@ikeike443さんの場合は、GitHubの求人が出たときに、日本の商習慣に詳しい自分は必ずGitHubに貢献できると、英語がしゃべれないけれど猛アピールして、英語が喋れないGithubberとしてジョインされたと言われていました。
農業を始めたひらさんも、他の農家さんと話すことでノウハウを得たり、土地を借りたり農業機械を譲ってもらったりというのは、売り込んだ結果だと思います。
ただアウトプットするだけでなく、戦略的に他者にそれを気づいてもらえるようにして、勝ち取っているわけです。
与えることで生まれる好循環
与えること(アウトプットすること)で何が生まれるか?それは信頼です。@maeponさんの言葉を借りると、「知ってもらうだけじゃダメ、『これを頼める人』になる」ということです。
「頼める人」になれば、そのコネクションを活かして仕事や執筆の依頼がくるようになるわけですね。@maeponさんや@llminatollさん、@jnchitoさんもそれが執筆につながったのだと思います。
生きろ!好きを守れ!
これもまた結構共通してたと思います。要はワークライフバランスとかの話ではあるかと思うのですが、自分というリソースを消費しすぎると体を壊しますし、家族やチームにも迷惑をかけることになりますし、なにより自分が楽しくない。優先順位をつけて、身の丈にあった継続性を守ることで、自分の「好き」を守りつつ取り組むことができます。ひらさんの話(農業)でも規模拡大をして様子を見た後、縮退することで身の丈を知ると言われてました。
@maeponさんは転職の際、元々はフリーランスになるつもりだったけれど、個人活動を認めてくれるという条件で入社したことで、「好き」を守りつつ、「好き」を仕事に活かしてます。
@llminatollさんはWebデザインと絵と教育に対する情熱とのスキルミックスで「好き」を活かす道を見つけてます。
@ikeike443さんは、ソフトウェア化している現代社会において、エンジニアのできることが広がっている=エンジニアには幅広い選択肢が広がっているといいます。ひらさんが言われていた、「仕事は嫌でなければなんでもいい。好きを守れ」というふうに考えると、いろんな業種への転職でも、エンジニアの経験はどこでも活用できるかと思います。
まずやってみる、の前に
やってみるという行動力は重要だけれど、その前にまず3C分析と言われていたのが@llminatollさん。勢いで記事にしてみたものの、思ったより反応が悪かったりしたので、3C分析とテストマーケティングをするようにしているそうです。
キャッチアップはどのくらいか?
記事を書くだけでなく、技術のキャッチアップにも同様のことが言えそうです。@jnchitoさんも、全ては追いきれないのでしばらくは様子を見る、楽しくないと続かないし身に付かないと言われてました。これは本当にそうだなと思います。とりあえずやってみた系のやつ、すぐ忘れてしまうので…。
ただ、特定の技術で突出したい!ほとんどまたやっている人がいないからこれでテッペンをとるんだ!というときには(先行者利益を目指すということ)、分析してもしょうがないかなと思います。
@jnchitoさんのあのラジオのお便りコーナーみたいなの、面白かったのでまたやってもらいたいですね。いろんな人のバージョンで見てみたい(聞いてみたい?)です。
とはいえ、やってみるのも大事
謝罪ファーストでブログにできそうなら行動してしまうというClassMethodの@kongmingtrapさんの話も面白かったです。福岡からスターエンジニアを輩出したい!という目的でどんどんイベントを開催してエンジニア発掘の機会を作っているというアグレッシブさは見習いたいところです。
生存戦略の指標
@jnchitoさんが「基本戦略を考える」で言われていた「評価基準を社外に置く」で、
- 社外でも通用するか
- 5年後でもやっていけるか
- いざというときにそれを証明できるか
というのは、エンジニアであれば意識しておきたいところです。
社内での評価のみだと「井の中の蛙」になりかねず、社外ばかりに目をやるのは組織の一員としてちゃんと会社とその顧客に貢献できているのか?という点においてよくないことだと思います。
スキルミックスを意識する
@llminatollさんと@ikeike443さんが言われていたスキルミックスにより希少価値を高めることは、そのまま自分の市場価値を高めることにつながっていること思います。生存戦略において、今のスキルでミックスできないか?を考えることと、5年後を見据えてスキルを身につけていくというのも戦略的に使えると思いました。
まとめ
生きろ!
現在、自分は育児休業中で、家事・育児をしつつ多少の仕事をするという日々を送っているので、@jnchitoさんの仕事と家族サービスのバランスを考えるというあたりの話は本当に共感でした。最近は自分も朝活するようにしています(時々二度寝しますが)。
今回は運良くじゃんけん大会で勝って、チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)をいただきました!読んで勉強したいと思います!
ジャンケンで勝って本戴きました!ありがとうございます! #oso2018 pic.twitter.com/AKn6fSQt4P
— パトラッシュ@育児休業中 (@patorash) 2018年5月12日
とてもいいセミナーで参考になりました。講演者の皆さま、そしてオープンセミナー岡山のスタッフの皆さま、ありがとうございました。
最後に
オープンセミナー岡山2018は、私が所属している株式会社リゾームがプラチナスポンサーをしていました。
今回はスポンサーセッションで弊社代表の中山が講演しましたが、弊社は仲間を募集しております。私が所属しているグループはRuby on Railsで自社サービスの開発を行っていますが、講演でも言っていたようにMicrosoft系の技術を活用しているチームもありますので、もし弊社にご興味がある方は以下のGreenのサイトからご連絡ください!
https://www.green-japan.com/job/58045?case=login
もしくは、SNS経由で弊社の社員まで連絡してくださっても構いません。よろしくお願いします!