patorashのブログ

方向性はまだない

カズさんありがとう

これは大都会岡山 Advent Calendar 2021の17日の投稿になります。

adventar.org

もう2ヶ月前になりますが、私の上司であったカズさんこと id:tech-kazuhisaリゾームを退職しました。その思いとかはカズさんがブログに書いているので、そちらを読んでもらえたらと思います。

tech-kazuhisa.hatenablog.com

カズさんとは?

カズさんは言わずと知れた岡山のRuby界隈の重鎮Railsやりたくてリゾームに入社した経緯があります。因みに私が入社したのはその1年半後とかだったはず。

とても気さくな人であり、コミュニケーション能力が高く、かつ多趣味。最近では自宅のDIYや、ラジコンレースにハマっている模様。

カズさんの様々な功績

制度編

リゾームっていう会社はいいところも多いんですが、キラキラ系スタートアップやスピード感のある企業と比べるとスピード感に難があります。しかしそれでもカズさんは、ちゃんと正攻法で会社の制度を整えていきました。

  • 業務中のSNS利用
  • 自席での個人携帯の利用(もちろん過度にはNG)
  • リモートワーク制度

このあたりを、如何にエンジニアの情報収集や会社のPRにSNSが使われているか、また、スマホ対応したりしているのに確認する用の端末がすごく古い機種しかない等の問題点を上げ、会社の公認で使えるようにしていきました。 リモートワーク制度にしても、新型コロナが流行しだした頃に早々に手を回し、それぞれの家庭で安全にインターネットに接続できるようにした上で、リモートワークを可能とするようにさせました。そして今では、開発チームは基本的にリモート前提の体制となりました。

カズさんは「暗黙のルールみたいなので隠れてコソコソやりたくないんよ」ってよく話してました。

会社も変わってくれてはいますが、やはり言い出す人がいないと変わりませんし、そもそも変えるのには相当な時間と労力が必要です。当たり前のような制度であっても、当たり前ではなかったということを、残っている我々はちゃんと認識しておかなければなりません。

技術編

カズさんは技術的にも大変優れていて、様々な領域で知見が豊富です。

私がリゾームに入社したときに驚いたのは、「テストがあったこと」でした。今だとテストがあるのはほぼ当たり前と言っても過言ではないと思いますが、10年前はそんなことなかったと思います。

とはいえ、当時の運用は手元でテストを流してOKならマージしてOKみたいな感じでした。テストが増えるにつれ、だんだんテストが遅くなっていってたのですが、個々のPCをテストで専有しないようにするためにカズさんはJenkinsを導入しました。弊社のCIの誕生の瞬間です。Mac miniを何台も買って積んで並列実行していた姿は圧巻でした。

そこからは不安定なCIを安定化・高速化するためにカズさんはJenkinsおじさんに徹します。その結果、ネットメディアでJenkinsの連載までしてしまいました。

www.buildinsider.net

これらの功績のおかげでCIの重要性が認識され、とはいえメンテコストもバカにならないので現在ではCircleCIを使っていますが、カズさんが社内だけでなく記事を通じて日本のエンジニアの時間の節約にどれくらい貢献したかは計り知れません。

また、サーバーの構成管理などインフラ寄りの仕事を引き受けてくれて、他の人が製品開発に集中できるようにしてくれていました。

マネジメント編

組織再編でカズさんがマネージャー職になってからは、私がやりたいこととかの根回しや相談によく乗ってもらえて非常に助かりました。一人で考えているとなかなか言語化できないモヤモヤしていたところを1on1で導いてもらえたなぁと本当に感謝してます。 また私の家庭の事情なども考慮してもらえて助かりました。 私以外の人も、カズさんとの1on1を通じて色々な視点を得た人は多いんじゃないかなと思います。

まとめ

とまぁ、細かいことを上げるとキリがないくらいカズさんにはお世話になりました。RSpec Bookの社内読書会やったり、一緒にISUCONに参加したり、一緒にRubyKaigiに行ったり、いい思い出です。本当にありがとうございました!!