うちの会社は期首が9月で、今期で昇進した。世間では退職エントリーとか入社エントリーが多いから、自分は昇進エントリーを書く。(2回目)
なお、1回目はこちら。3年前ですね。
課長に昇進した
うちの会社ではキャリアとしてマネジメント職と専門職がある。前期までは専門職だったが、今期からはマネジメント職になる。マネジメント職になった経緯は、まぁ正直なところ横滑り的な感じではある。昨年、このポジションにいたカズさんこと id:tech-kazuhisa が退職したことで、傍から見ていた感じではあるが、チームが一気に硬直化してしまったように思えた。カズさんの存在の大きさがよくわかった1年だと感じた。
まぁそんなこんなで日々の雑談タイムや読書会などで彼らの話を聞いていると、色んな不安や不満の話が出てきたりするのだけれど、当時の自分は、違うチームのリーダーだったし、かといってこのままだとマズイなぁというのはヒシヒシと感じていた。 「こうなったら、私が課長やるかー」という気持ちになってきたので、打診したところ、じゃあ来期から課長で!ということになったのだった。
マネジメント職の職責
マネジメント職の職責としては、
- 組織の上位方針に沿って部門目標を立てる
- 部門目標を達成するための計画を立てる
- 計画を遂行するための指揮を取る
- 部門メンバーの様々なサポートを行う
- 他部門との調整を行う
- お金の関わる辺りのやりくり
あたりだろうか?当たり前だけれど、専門職とは求められるものは随分異なる。今までよりも、より成果を求められるので、チームをいかに強くしていくかにかかっていると思う。
課長になってやっていくこと
さきほど、チームをいかに強くしていくかにかかっていると書いたばかりだが、今期はそこはそこまで重要なポイントとは思っていない。 まずは差し当たっての不満・不安を解消していくことだと考えている。その要は部門目標である。
部門目標・個人目標を明確に
期が変わる1ヶ月前に、今期の体制が発表されるため、8月はまだ課長ではないものの、今期の課長として部門目標を立てたり、それを達成するための計画作成、そして部門メンバーの個々の目標作成などについてミーティングを重ねた。なにせ、雑談や読書会で一緒に話したりはしているものの、違うチームから来た人間が課長になるので、現場の感覚と一致していない目標を立てられたら白けるだろうと思ったので、自分が考えた叩き台の目標と計画を事前に説明し、現場の意見をもらいながら修正して現実的なところに落とし込んだ。しかしそれでもかなりアグレッシブな目標にしてある。
成果の定量化
開発部門は目標をなかなか定量化しづらいのだが、達成基準として、
- 期日を設定し、前倒しで開発できたら評価に加点
- ○名が運用・保守に参加できる技能を習得する
- 既存システムの改善ポイントを見つける毎に評価に加点
など、加点ポイントを多く盛り込んだ。 開発だと、大概のことが「業務なのだから、やって当たり前」とされてしまい、せっかく改善ポイントを見つけても、やるのは発見した本人になるし、やったところで当たり前だから評価のポイントにはならない。だったら見つけてもあまりやりたくない、という負のスパイラルを生みがち。 その人の職位にもよるけれど、そのあたりは評価されて然るべきと思ったので、まずはそのスパイラルを断ち切りたい。
定量化されていれば、それ以上の成果を出せた場合はアピールしやすいし、途中経過が芳しくなければ、ふりかえりで対策を練ることができる。加点を狙って動けるようにするのが目的。一見、評価気にしすぎじゃない?と思われるかもしれないけれど、評価の高くなる成果は組織にとって良いことなのである。しょうもないことを評価するようにしているわけではない。
コミュニケーション設計
コミュニケーションはコロナ禍になってから更に希薄になっていると思うのだけれど、もうちょい活発になってほしいなぁと考えている。かといって、なんでもいいから雑談しろってのは無理があるので、コミュニケーション設計していくからねという話はした。
まぁ簡単に書くと日報を書こうってことと、他のメンバーの日報に、できればなにかしらリアクションしましょうってあたり。 日報には他の目的もあって、1on1の際に何をやってきたかを蓄積できるので、より振り返りしやすくなる。
あまりコミュニケーションが薄いと、チームワークが発揮されにくい。逆にいえば、コミュニケーションを増やせば自ずとチームワークが発揮されるようになるはずなので、コミュニケーションを取らないと達成できない形の目標を作ったりもした(もちろん両者同意の上で)。
管理職としての決意
部門目標を達成することは大事だけれど、やはり現場で働くメンバーが楽しくやりがいを感じて仕事できるようにすること、そして、給与面での待遇改善が、管理職としての重要な役割だと思う。体制としては上司と部下であるけれど、本質は役割の違いでしかないと思う。だから、そこを気にして発言できないようなことにはしたくない。心理的安全性のある関係を作りつつ、チームワークを発揮して成果を出して、その成果はしっかりアピールして、メンバーが昇進・昇給できるようにやっていく所存です。
頑張るぞー!