- 作者: 矢島雅弘
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2014/11/20
- メディア: Kindle版
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こちらの本も図書館で借りてきた。多くの気付きがあったので良書だった。 最近自分が罠にハマっていたところが指摘されていたので、意識を変えさせてくれた。どういうところかというと、速読はあくまで手段であるという点だ。
できる人は速読をしない
「できる人は速読をしない。むしろ精読して、しっかり知識を吸収している。基本的な知識が備わった結果、理解力が上がって、本を速く読めるようになっている」という説明があったのだが、そりゃそうだよなーと納得した。速読は結果論なんだなぁと思う。
フォトリーディング系の速読が悪いとは思わないし、むしろ一度やっておくと全体的に読む速度が上がるという実感はあるので、否定はしない。だが、この本を読んだことで、読書法にこだわってしまうよりも気楽に読書を楽しむほうがいいなぁと思わせてくれた。
著者はブックナビゲーターをされている方なので、お仕事上、本を読まないといけないこともあるそう。あんまり興味のない本にあたったりすることもあるので、「どうやって興味を持つか?」という点にフォーカスしたところがあって面白かった(そういう内容ばかりではないのであしからず)。
本の読み方、どういうところから学べるかを抽出した一冊
著者のいう、一言で紹介でいうと、こんな感じ。
読書は本の著者との対話と位置づけ、対話しながら、感想に感情を絡めていくと記憶にも残りやすいという話だった。自分的には、記憶に残るというか、発見が多いなと思った。もっと主観的に学べるところを探しながら読んでいくと、実りある読書になると気づかされた。
その上で、アウトプットするときのノウハウをたくさん披露されていた。一言で紹介も、そのノウハウの1つ。知人に紹介するとしたらどう説明するかとか、こういう人にはこう紹介してみたらどうか?というパターン集などなど。
感情のパターン
感情のパターンが載っていたので、参考にするためにリストにしておく。
- 驚き
- 未知・発見
- 敬服
- 体感
- 好奇心
- 疑問・質問
- 期待感
- 笑い
- 口調・文章
- エピソード
- テーマ・コンセプト
- 喜び
- 勇気
- お得感
- 共感
- 爽快感
- 恐れ
- 危機感
- 不安
- 怒り
- 反論
- 正義感
- 発奮
- 嫌悪
- 不信感
- 拒絶
- 感銘
気づき
読書・著者との対話をもっと楽しもう、という気持ちにさせてくれた。知らず知らず、多読ノルマ化みたいにして、「もっと読書しなければ!」と思い込んでいた。本を読んでも、学びが少なければ意味が薄い。学びのある読書の取り組み方の視点を気づかせてくれたこの本は一読の価値があると思う。もっと気楽な気持ちで読んでいこうと思う。