この前の電脳書房さんの半額セールのときに結構買ったのですが、そのときに『ソフトウェア開発に役立つマインドマップ』を手に入れたので読みました。
- 作者: 平鍋健児
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/05/31
- メディア: 単行本
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マインドマップはノート術みたいなもので、中央のお題から外側に向かってどんどん枝を伸ばしていくようなものです。連想で枝を繋げていけるので、アイデアや感想をどんどん継ぎ足すことができ、ブレインストーミングなどにも向いています。今回の読書で内容をまとめるためにマインドマップを作ったのですが、以下のような感じ。
テンプレート集がよかった!
BOI(Basic Ordering Idea)という最初の枝が既に書かれているテンプレート集がすごくよさそうだった。何にもない状態からマインドマップを作っていくよりは、穴埋め的に枝を伸ばしていけるので、パターン化しやすいだろう。特にいいなぁと思ったものは、
など。マーケティング用の思考フレームワークのテンプレートもあった。こっちもよさそう。
マインドマップは応用の幅が広い
私も普段からマインドマップは使っていて、特にセミナー・勉強会などに参加したときのまとめは、マインドマップにしている。平鍋さんがマインドマップの特徴としてあげている、速記性・一覧性・プレイバック効果がとても相性がいいからだ。RubyKaigi2018とかOSO2018、この前あった中国地方DB勉強会もマインドマップにまとめている。マインドマップにまとめてあるから、どういう感じの勉強会だったかを雰囲気と共に思い出せて(プレイバック効果)、それを見ながらブログに記事を書けるため、ブログとの相性もいい。
本の中ではどう使っていたか
お客さんのところに要件を聞き取りに行き、その内容をまとめていき、UMLに起こすところまでやっていた。 マインドマップだと、話題ごとに枝(ブランチ)を伸ばしていくので、あの話はどの件についてだったか…などに強い。また、往往にしてよく話題が飛んだりすることがあるが、そういうときでもメモを書きやすい。
例であがっていた図書館システムの聞き取りの際の要望聞き取りテンプレートがよかった。
マインドマップ・モデリング
1章分使われていたけれど、これは「なるほどなぁ〜!」と思った。現実世界からドメイン分析モデルを作るのは、放っておくと個々人のスキルに大きく依存してしまうので、マインドマップ・モデル・テンプレートを作って、モデリング作業を定型的なものにしていくというのは、すごく効果的だなぁ〜と思った。これはこの章の著者の浅海 智晴さんが、大学のゼミで行った実習ベースの内容になっているということなので、信頼のおけるモデリング手法だと思う。
気づき
テンプレートにしといたら便利!っていうのはとてもよい気づきだったので、自分用にテンプレートをコツコツ作っていこうと思う。 ちなみに私が使っているマインドマップ・ツールはMindNodeです。有料だけれど、書きやすくてオススメ。