patorashのブログ

方向性はまだない

オープンセミナー岡山2021で登壇しました

オープンセミナー岡山@2021が、11月27日(土)に開催されました。 今回も前回と続き、オンラインでのイベントとなりました。今年のテーマは「extend engineering」で、「人と技術を繋げよう」というサブタイトルが付いています。

公式サイト okayama.open-seminar.org

connpassのページ oso.connpass.com

今年も動画や資料が公開されています。YouTubeにオープンセミナー岡山のチャンネルがあるので、是非登録しましょう!

www.youtube.com

そして、当日の様子はトゥギャッターに纏められています。毎度毎度まとめていただき、ありがたい。

togetter.com

今回は講師として参加

今回はなんと、実行委員長から登壇オファーを頂き、登壇することに!😲

最初は正直ビックリして、「えっ!なんで俺!?」という感じでしたけれど、せっかくのオファーなので受けました。

発表の構成を考えたりするのは、結構試行錯誤したり、スライドも何度か作り直したりしたのですが、それは別の記事で書きたいと思います。

2021-12-04 追記

書きました。

patorash.hatenablog.com

講演内容の特徴

今回の講演は全体的に「なぜ人に技術を継承していこうと考えるようになったか?」というのがあったかなぁと思いました。まぁそうでないと、そこに至る背景がわからないので、ストーリーの起点として必要不可欠かなと思います。

コミュニティの大事さ

nulabの河内さん、CircleCIの是枝さん、LINEのもちこさん、岩田プロ、中道さん、そして私も発表では何かしらのコミュニティでお世話になったり、そこで活動して成長していったという話がありました。

それぞれ所属コミュニティは違えど、そこで得られた繋がりの大事さは皆さん共通ではないでしょうか。そこから転職したり、留学したり、出版したり、更に他のコミュニティで活躍したり…。

コミュニティとの出会いが、大きく人生を変えたのかなと感じました。

課題意識

nulabの河内さんは若い頃のリーダー経験で痛い目に遭いながらも、アジャイル開発に興味を持ち、次にリーダーを担当した際に開発プロセスを回して成功したという体験と、コミュニティに参加し始めて得られた経験を仕事にフィードバックするプロセスを回していったという話が印象的でした。最初のリーダーでの失敗の反省点を発表を通して共有してもらえるのは、非常に貴重でありがたいことだと思います。

課題意識を持ち続けているからこそ、改善に取り組めます。

そして、nulabの組織構成や、抱えている課題等の共有も興味深かったです。インセプションデッキの話はめっちゃ興味あったので後日ハテブに登録しました。

nulab.com

CircleCIの是枝さんは、国内・外資と大手からベンチャーまで様々な企業を渡り歩いてこられていましたが、その中でもやっぱりあったのは課題意識なのかなと思いました。私なんかが考えると、大手企業に転職した時点でそのポジションはなかなか手放せないのではないか?と思うのですが、是枝さんのリアクティブよりもプロアクティブにユーザーの課題と関わっていきたいという想いが、カスタマーサクセスという働き方に行きついたのだなと思います。

SaaSのビジネスで、かつ、従量課金ビジネスなので使ってもらえなければ商売にならないということで積極的にユーザーを支援していくというのは、自分の働きが数値として跳ね返ってくるし、売上自体が自分達の製品をユーザーによりよく理解して活用してもらっているという指標にもなるので、カスタマーサクセスという仕事は楽しそうだなと思いました。

LINEのテクニカルライターのもちこさんは、元々はインフラエンジニア。溢れるDNS愛から技術書典でのDNS本の出版で大成功し、丁寧な解説本には需要があるという仮説を証明し、AWS本、SSL本と三部作にしていくというところが話の始めで、転職活動中にテクニカルライターにならないか?と声がかかったという話でした。そこもまた課題意識で、「最近のプログラマはアプリは作れるけれど雰囲気でインフラやってるんじゃないか?」というところを突いた話で、視聴者みんなが膝に矢を受けてしまったのではないかと思います(私含め)。

「いやー自分も昔は自宅サーバでダイナミックDNSを使ってWebサービス公開してたりしたなぁ~、その頃はDNS色々弄ってたなぁ~」とか思い出しました。因みにその自宅サーバは私の初代PCのIBM AptivaにFedoraを入れたやつでした。でももう最近は忘れちまいましたな…😅

後半はテクニカルライターの仕事についてとか、どうやったら上達するかの話は量が質に転化するという話でした。いきなり質の良いものは作れないから、まずは完成させる。完成すると、フィードバックが得られるし、推敲もできるので改善のプロセスが回せるというところで、やはりプログラムにしても文章にしても、一旦リリースできるところまで持っていくのが大事だなと改めて思いました。私もドキュメント類は整備していくようにしているので、めっちゃ同意しながら聞いてました。一旦書いて、分かりにくいところがあったら教えてと後輩くんに頼んだりとか。

お薦めの本の紹介もあったりと、至れり尽くせりの講演だったと思います!👍

岩田プロの講演では、私の名前が出たり、河内さんの名前が出たり、岩田さんならではの語り口で(早口で!)、30分に凝縮されてました。自分の中に軸となる技術を持ちたい!というのも課題意識かなと思います。そこで選んだのがGo言語で、そこからFlutterやMicrosoftのMVPに至るまでの行動力はなかなか真似できるものではありません。趣味Techだからこそできたと岩田さんは言いますけれど、趣味でそこまで突き抜けるのはむしろ難しい気が…。活動範囲を広げれば広げるほど英語の重要性を痛感したという話も聞きました。 ハンズオンなどを通じて、多くの人に技術伝承をしていてすごいなと改めて思いました。

中道さんの講演では、論語を中心として様々な名言を取り上げながら、コミュニティの繋がりの話や、これから一歩踏み出したい人を応援するようなメッセージがちりばめられた素敵な話でした。「下手でも笑われても名人と混ざって練習しよう」とか、自分にも刺さりました。id:a-know さんが呟いてたけれど、あこがれ駆動っていうのもアリってのは本当そう思います。SNSが発達したのでロールモデルになりそうな人が見つけやすいと思いますし。

みんなの発表の総括的な感じになって、最後の発表としてとてもよい終わり方でした!!

通しての感想

まぁ自分が発表者だったので、特別なオープンセミナーとなりました!大勢の方に聞いてもらえて、フィードバックがもらえて、とても嬉しいです😂

他の皆さんの発表もとても刺激的でした。一歩を踏み出す勇気を与えてくれる、そんな内容ばかりでした。新型コロナの影響でオンライン開催が続いていますが、本当にいつの日か、みんなで集まりながら講演を聴き、休憩時間に廊下で交流し、お昼ご飯を一緒に食べ、懇親会で色んな話をする。そんなオープンセミナーが早く戻ってきてほしいなぁと思いました。

そして、改めて、実行委員会の皆様、そして実行委員長の id:kakerun_mouse さん、ありがとうございました&お疲れさまでした。閉会での感想を言ってもらえて、嬉しかったです。そして、ブログも公開されています。

kakerun-mouse.hatenablog.com

いやもうマジで20代で実行委員長するのはすごい。私なんて20代の中頃なんてデスマの毎日だったもの。とてもよいオープンセミナー岡山で、大成功だったと思います!