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仕事の説明書読書会11回目のまとめ(最終回)

仕事の説明書〜あなたは今どんなゲームをしているのか〜

仕事の説明書〜あなたは今どんなゲームをしているのか〜

前回はこちら。

patorash.hatenablog.com

今回で最後だった。

最初に前回の振り返りを行い、残りを読んで、あとは今まで読んできた中の感想を話し合ったりなどした。

はじめはみんな下手だった

この本では、いろんなことをゲームの例えにしてきた。ゲームをプレイしたとき、みんな上手ではなかったが、試行錯誤したり、レベルを上げたり、さまざまな工夫をしてクリアしてきたはずだ。上手になったのは「チャレンジしたから」である。

仕事もゲーム同様、クリアするには、『クリアするまでやり続ける』と本書には書いてある。そのときに、仕事では失敗を繰り返すのは難しいため、失敗の振り返りと、イシューの質と解の質を上げていかなければならない。

「仕事とはまさにRPGですね」とご指摘いただいた

と本書に書いてあるが、まさにそうだと思う。

本に書いてあったが、読み終わった後になんでもいいから本書に従って行動してほしいとある。まさに読んだだけでわかった気になっていたのでは、前のページに書いてある「簡単じゃん」の状態で、実際は思い通りにはならない。本の内容を追体験して、経験に昇華していかなければ、読んだ効果は薄くなる…。自分もやっていきたいと思う。

定義する重要性を再確認する

PDCAの礎を作ったデミングの言葉を引用し、さらに短く「定義できるものは改善できる」と書いてあった。この本で学んできた前半のものは、まさに定義する方法、そして測定する方法だった。測定できれば改善できる。

「あなたの仕事は問題解決をすることです」と本書の冒頭に書いてあったが、問題解決をするには、問題の定義・管理・測定・改善となる。何事も定義から始まるのだと再認識した。

全体を通しての感想

この本は普通の本の4冊分くらいの内容を凝縮したものという印象を受けた。ここ数年の中で一番推せる本ではあるが、その内容を活かせるかどうかは読者次第。かなり凝縮した内容になっているので、途中の分析の辺りで脱落する人も出てきそうではある…。実際、読書会という形でなければ、参加者の何人かは読むのをやめてそうだと思った。しかし、読み切ることができたので、後半で内容が腑に落ちるようになってきてよかったと思う。

途中まで読みながらも、普段の業務中に本の内容を引用して、「この前読んだアレだよ」と言えるようにもなって、話が早かった。共通の認識のある例があるのは便利だと感じた。

今後について

今後も読書会は続けるのだが、次の本は何にするのかは未定。参加者に広く意見を募集しつつ、決まるまでボードゲームの会をやることとなった。うーむ、いい感じ。